2008年04月12日
筑波大学 CYBERDYNE ロボットスーツ
人体機能回復に希望!サイバーダイン社のロボットスーツHAL=つくば市(上)
パブリック・ジャーナリスト 伊藤 昭一【東京都】
【PJ 2008年04月08日】− 筑波大学発ベンチャー企業、CYBERDYNE(株)=サイバーダイン社=の開発したロボットスーツは、いまメディアの注目を集めている。これを装着することで、普通の人が重い荷物を軽々と持ち上げる――。細腕のアイドルが肘を曲げるだけで、8キロのダンベルをらくらくと持ち上げる――、まるで、SFドラマのようなパフォーマンスをテレビ番組やニュースで見た人は、多いであろう。
開発したのは筑波大学大学院教授の山海嘉之(さんかい・よしゆき)サイバーダイン社長(49)である。ロボットスーツHAL(Hybrid Assistive Limb)は、体に装着することによって、身体機能を拡張したり、増幅したりすることができる世界初のサイボーグ型ロボット。原理は、人間の脳は、身体を動かそうとする時、微弱な生体電位信号を出す。この信号を皮膚表面で検出し、その動きをサポートするためにロボットスーツが動く、という仕組みである。山海教授は、3月10日の関東地区大学知的財産戦力研修会で「大学発ベンチャー企業『サイバーダイン』の挑戦」という講演で、その最新情報を語った。
ロボットを装着するというと、その重量の負担がかかりそうだが、このロボットスーツは、装置の重さを自分で支えているので、人には装着の重さがかからない。今後、さらなる軽量化も考えているという。これが世界の注目を浴び、ワールド・テクノロジー・アワード(世界技術賞)のIT機器部門大賞を受賞。ちなみに、前年はiPod開発の米アップル社が受賞しているというから、そこからも、ロボットスーツHALの開発が高く評価されるものであることがわかる。→PJニュースを読む
パブリック・ジャーナリスト 伊藤 昭一【東京都】
【PJ 2008年04月08日】− 筑波大学発ベンチャー企業、CYBERDYNE(株)=サイバーダイン社=の開発したロボットスーツは、いまメディアの注目を集めている。これを装着することで、普通の人が重い荷物を軽々と持ち上げる――。細腕のアイドルが肘を曲げるだけで、8キロのダンベルをらくらくと持ち上げる――、まるで、SFドラマのようなパフォーマンスをテレビ番組やニュースで見た人は、多いであろう。
開発したのは筑波大学大学院教授の山海嘉之(さんかい・よしゆき)サイバーダイン社長(49)である。ロボットスーツHAL(Hybrid Assistive Limb)は、体に装着することによって、身体機能を拡張したり、増幅したりすることができる世界初のサイボーグ型ロボット。原理は、人間の脳は、身体を動かそうとする時、微弱な生体電位信号を出す。この信号を皮膚表面で検出し、その動きをサポートするためにロボットスーツが動く、という仕組みである。山海教授は、3月10日の関東地区大学知的財産戦力研修会で「大学発ベンチャー企業『サイバーダイン』の挑戦」という講演で、その最新情報を語った。
ロボットを装着するというと、その重量の負担がかかりそうだが、このロボットスーツは、装置の重さを自分で支えているので、人には装着の重さがかからない。今後、さらなる軽量化も考えているという。これが世界の注目を浴び、ワールド・テクノロジー・アワード(世界技術賞)のIT機器部門大賞を受賞。ちなみに、前年はiPod開発の米アップル社が受賞しているというから、そこからも、ロボットスーツHALの開発が高く評価されるものであることがわかる。→PJニュースを読む
こうした機能は、さまざまな方面での応用が考えられる。中でも重要なのは、密着したロボットスーツが人間の筋骨格系を動かし、筋骨格系から「動いた」という情報が脳へと返ってくるという仕組みである。山海教授によると、筋ジストロフィーの患者がこのスーツを部分的に装着し、伸縮を繰り返していくと、徐々に足を曲げることができるようになったケースが生まれている。
そこで、自分の判断でアシストの加減をコントロールが可能にすれば、多くの患者に希望を与えられるのではないか、というのだ。また小児麻痺(まひ)にかかった男性が、ロボットスーツをベッドで使ったところ、健康な幼少時には知っていたが、これまで忘れていた、「動く感覚」を思い出した事例が出ているという。
それだけではない。山海教授は、交通事故で頸椎(けいつい)損傷した体重83キロの男性を、ロボットスーツを着用した理学療法士が背負って2時間、スイスの雪山に登山するのに同行し、ここでもHALが有効に機能するのを確かめていた。「私の姓は山海ですが、実は山登りも水泳もまったくダメでして、けっこう大変なことでした」とユーモアを交えて語る。【つづく】
そこで、自分の判断でアシストの加減をコントロールが可能にすれば、多くの患者に希望を与えられるのではないか、というのだ。また小児麻痺(まひ)にかかった男性が、ロボットスーツをベッドで使ったところ、健康な幼少時には知っていたが、これまで忘れていた、「動く感覚」を思い出した事例が出ているという。
それだけではない。山海教授は、交通事故で頸椎(けいつい)損傷した体重83キロの男性を、ロボットスーツを着用した理学療法士が背負って2時間、スイスの雪山に登山するのに同行し、ここでもHALが有効に機能するのを確かめていた。「私の姓は山海ですが、実は山登りも水泳もまったくダメでして、けっこう大変なことでした」とユーモアを交えて語る。【つづく】
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