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2007年04月04日

花見客と「ブルーシート」

PJ池野徹さんの花見客と「ブルーシート」にまつわる記事です!

【PJ 2007年04月04日】− 人間たちの行う花の開花予想は見事に外れたが、自然の摂理は狂いもなくやって来る。日本中を南から北へと桜前線は移ろい行く。花は寒さの風景を一変する。しかも僅かな一瞬の時間だけを。毎年の事とはいいながら、その薄紅色の華やかさと和みに、日本人の魂を取り戻させてくれる。満開に春風が吹き、桜吹雪となり、見事に散って逝く。日本人の心の形成をなしている花である。

 花見は平安時代からあったようである。貴族の宮中の花見なるものが源氏物語の「花宴」にも出て来る。江戸時代になり庶民的な花見になった、花には酒と宴会がつきもので、花の命の短さと、花に狂って宴を張る習慣が継続してきた。

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その花の風情を、自然から学んで来たから、歴史から習慣づけられてきたから、解っていると思っていたが、およそ花見の景色とは似合わない、そぐわないものを花見の場で見てしまうことだ。それは花見の宴会を、桜の花の木の下で行うのに、場所をとるために、どでかい「ブルーシート」を敷いてその上で人間どもが、飲めや歌えやの乱痴気騒ぎをヤルのである。

 「ブルーシート」とは、工事用の建設現場で使われるシートであったが、災害の起きた時、壊れた建物を覆うものであり、水雨に強い大面積のシートである。それと、事件の犯罪現場で使用される。犯罪現場を遮断するため、犯罪人を隠蔽するため、死体現場からの移送状況を隠蔽するため、一般の人もテレビ画面でよく見る「ブルーシート」画面である。

 その災害、犯罪イメージのある「ブルーシート」を、事もあろうに、雨風に強く、大きいから、便利だからといって、大風呂敷を広げ、桜の木の下で宴会用に使うのは、色の対比から見ても質感からも、人工的でそぐわない、無粋なものと思わないのだろうか。その昔は、ゴザとか花ゴザなどを使っていたであろうに。静かに花を愛でようとする人にとっては、やはり、日本人は、花見という素晴らしい習慣がありながら、その心根は文化の作法を感じない日本人になってしまっている事に嘆くしかないのだろうか。続きはこちら



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